DVDつき へやトレ ― ジム以上の効果を約束する1日5分~の自宅筋トレ

この本の逸脱な所は、部屋でも、気軽にトレーニングをすることができるというノウハウをわかり易く伝えていることではなくて、トレーニングを習慣化するためには、まずは、自分がなりたいイメージを想像して、回数や時間じゃない、努力をすることを記述している点、このことだと思います。回数や時間をトレーニングの目標にすると、トレーニングのためにトレーニングをする状態になります。そして、多くの人は挫折します。それは、夏の暑い日に飲む１杯のビールと同じで、最初は、美味しく感じられますが、４杯目ぐらいには、全然美味しく感じられなくなります。トレーニングも同じです。最初の頃は、ある一定期間を過ぎると、見る見る効果が表れます。しかし、少しもしないうちに、効果がはっきりと見えなくなります。そして、飽きて、やめます。こういったことは、人間の生理に基づいたものだと思います。つまり、飽きるのをどうやって防ぐかが、鍵となります。この本で著者は、最初の方に、「最高の頑張り方」こそ継続のカギと記しています。頑張るのではなくて、どう頑張るかが、大事ということです。これは、何かを続ける上で、非常に大事なことです。トレーニングを継続するにあたっては、自分がなりたいイメージを描く、そして、負荷のかからないトレーニングをまず始め、変化を「楽しむ」です。ストイックにトレーニングすることは、もし長くトレーニングしたいと思うなら、この方策はあまりおススメしません。１年、３年、５年、１０年と続けて、初めて、果実が獲られます。それは、見た目の変化だけではなく、多くは心の持ち方の変化です。幸福度指数が上がると言った方が、適切かもしれません。それらを得るためには、自分を知ることが一番肝心です。トレーニングの主の目的は、自分を知ることに尽きると思います。どういう自分を想像するのか、どう自分が楽しむのか、そして、どうしたいのかです。この著作は、１００ページ足らずで、読むのは、簡単ですが、あくまで、まずやってみよう！というのがこの本の役割です。DVD付きで、この価格なら、かなりおススメです。