日本語ハングル基本辞典

どの語学学習に関わらず、語彙を増強するために重要なアスペクトとして単語暗記は、例文或いは一般的な文章の中で覚えるというのが、重要だと考えます。自分が大学受験で、英語を学習していた当時受験単語集の多くに例文は付されていませんでしたが、最近の受験単語帳は大部分例文が付属しているという状況を見ても、やっと出版側もこの重要性を理解しつつあるな、と感じます。文脈の中で覚える事により、記憶を更に焼きつけ、何より品詞毎にどのような状況で使われているかより明確に知る手立てになるのは明白です。しかし、ハングルを学習して感じる事実として、いかに例文が無い単語帳が多い事が挙げられます。これには非常にがっかりします。確かにハングルは他言語に比して馴染み易い単語が多いのは確かですが、品詞毎の使い方や実用的語形変化を学ぶためには不可欠なのは当たり前です。そのような中で本書は、古い出版物でありながら基本１８００単語にも関わらず全てに複数の例文を付しているという点で、素晴らしい単語集です。。と言いたいところですが、肝心な例文の難易度が高いです。高度な構文やネイティブレベルの言いまわしも散見します。考えてみれば「基本１８００」という訳ですから、英検レベルで例えるなら３級程度でしょう。せいぜい。そのような学習者にこの例文というのは敷居が高すぎて、帰って理解の妨げです。視点が良かっただけに、肝心な部分が盲点となっており非常に残念です。文法を一通りマスターした後、改めて本書と向き合おうと思います。