DAYS JAPAN(デイズジャパン)2018年8月号 (日本、朝鮮半島分断への責任)

表紙は、統一旗を模したボードを持つ子ども。朝米首脳会談を控え、平和と会談の成功を祈ってソウルのアメリカ大使館の前に多くの市民が集まった。ソウル、韓国。2018年6月9日。Photo by APF=時事。数年前、復光節の日に日本大使館の前に行った時も、多くの中学生のような若者が、蝶々の形をしたボードを持っていた。ロウソクとこの手に持てるボードは、韓国の集会スタイルなのである。驚くべきは、集会参加者の年齢の低さである。日本には絶対にない（と言い切ってしまうのはホントに悲しいのだが）低さである。しかしこれは韓国の民衆運動の歴史の当然の反映でもあるだろう。今回の特集では、朝鮮半島分断の責任には大国だけではなく、戦中の日本にも大きな責任がある。今回の「朝米」首脳会談の報道では、日本にはその視点が一切ないのは大きな問題である、と一言で言えばそういう趣旨のものだった。もちろん、その視点は私も同意する。十数回朝鮮半島を旅したり、韓国の小説を読んで来て、私もそう思っている。しかし、この長い文章では、日本人に説得させるだけの文章を作れていない。韓国人の視点のみで作られている。せっかくの重要な指摘なのに非常に残念だ。