世の中で悪用されている心理テクニック

Birdie氏のDVDはほぼ持っている程、彼の作品は好きです。ただし、この本に関しては、催眠やマジックについての雑学を「知る」ことはできても、「学ぶ」べき内容が薄い、というのが率直の感想でした。例えるなら、美味しそうな料理を出されても、一口食べると次の料理を出されてしまう、という繰り返しなのです。最後にある「５つの催眠テンプレート」のような内容が、あと２～３あればこの値段でも良かったと思います。それと、例え話は非常に面白いのですが、何の話に対しても「例え話」を引用するのでダレてしまい、やたらと「つまり」という言い回しを繰り返すので、これまた読んでいてダレてしまう。マジック中の会話ならOKでも、文章という形態になったときには別です。しかし、このへんは編集者が指摘すれば、どうにでもなった話なので、出版社のレベルの問題です。彼ほどの有能な人材はいないので、今後も期待しております。